自分のための読書日記

自分の成長のためにただただ読書記録を垂れ流すブログ

60冊目『影響力の魔法』金沢景敏 ダイヤモンド社★★★

「影響力」をもつ人間になる方法を書いている。影響力というと権力て人を動かすようなイメージがあるがそのようなことは否定している。

 

結局はその人の人間性が大事だということ。「ギバー」である心構えが大事。相手のことを第一に考える。その上で自分の利益も求めていく。筆者の仕事柄人と人とをつなぐことがとても大事な仕事になる。その結果保険の加入をしてもらえるようになるということ。

 

筆者はきっと大変優秀で意志も心も強いのだろう。相手に臆することなく自分の主張ができるのだと思う。単純に同じことができるとは思えない。ただ、相手を思いやる自分も大切にするという当たり前のことをしていく大切さを再認識できた。

59冊目『同志少女よ敵を撃て』逢坂冬馬 早川書房★★★

本屋大賞だったので読んでみた。内容は薄い。誰かがレビューで書いていたがライトノベルというのだろう。中身がないので簡単に読める。

 

ソ連のいなかの村の少女が家族や大切な村人をドイツ軍に殺され復習する話。まあ時間が余っていれば読んでもよいと思う

58冊目『生存者ゼロ』安生正 宝島社★★★ 

北海道海上施設で作業員たちの不審な死の調査をした自衛官の闘いの話。最初は細菌などが原因だと考えたが、その原因は意外なものだった。最初は小さな町で施設と同じ状態の死に方で町が壊滅する。その解決のために精神がおかしくなってしまった天才疫学者が官邸に呼ばれる。役所の人たちの保身なども相まって、事件が広がっていく。物語前半は面白かった。美人昆虫学者が出てきた当たりから話が陳腐になってきた。設定ありきの小説であった。登場人物の発言もただただステレオタイプに政府批判をするだけで不愉快だった。最初はまあまあ面白かったから★三つ。

57冊目『容疑者Xの献身』東野圭吾 文春文庫★★★★★

以前に読んだし、映画もみた。時間ができたので読み直した。年を取ったせいか以前よりも面白く感じた。

 

高校教師をしている天才数学者の隣に母子家庭が越してきた。天才数学者はその家族に心を寄せる。ある日その母親が元夫を殺してしまう。その事実を知り、自分を犠牲にしてもその家族を守ろうとする天才数学者。そしてその過去の友達の天才科学者湯川。お互いの才能を認め合う二人の対決。天才数学者が思う母親。

 

おもしろかったな。映画もみてみよう

56冊目『まほろ駅前狂騒曲』三浦しおん 文春文庫★★★★

シリーズ3作目で完結編。多田の新しい恋や、ぎょうてんの過去と娘との絆などが中心に描かれる。それらに個性的なおなじみの人物がかかわってきて、いろいろな事件が起こる。最後にはその事件が一つに集まり、解決する。そういうわけなので大変不自然なのだが、私は気にならなかった。その設定の不自然さを気にかけるようなものが物語ではないと思う。けっこうおもしろかった。

55冊目『まほろ駅前番外地』三浦しおん 文春文庫 ★★★

シリーズ2作目。主人公は便利屋の多田とその助手の変人ぎょうてん。今回は前回出てきた人達のスピンオフ。と言っても多田とぎょうてんが出てこないというわけではない。それぞれの人たちにストーリーがあり面白かった。個人的には岡夫人とばあちゃんの2話が面白かった。さいごの話はよく分からなかった。

54冊目『母性』湊かなえ 新潮文庫★★

自殺未遂をした女子高生。その母親と娘の女子高生の物語。過去から話がさかのぼってくる。母親はその母親に異常なほど執着している。娘もまた母親に執着している。その祖母が火事で孫を助けるために死んでしまった。母親の夫との関係も普通ではない。夫の実家で暮らすことになるがそこもまた、普通ではない。

 

そのような複雑な関係を小出しに見せていく。私には分かりにくくてストレスだった。意味の分からない関係や複線などもあった。あんまりおもしろくなかった。