教員の保護者対応の仕方に関する本。星先生のお話は講演会で聞いたことがある、とても明るくてすてきな方だった。保護者に迎合することなく学校の立場を勇気をもって守って行けという話。できないことはできない、しなくてよいことはしない。当たり前の主張を当たり前にしていくということ。しかし、その前に、学校がするべきことは取りこぼさずやっておかなくてはならないともいう。教員はそこが甘いとのこと。危機対応に関して日ごろから備えておかなくてはならない。学校の安全は守られているか。保護者に学校の考えを発信しているか。事故があった時にいち早く対応しているか。職員を鍛えているか。などなど。対応の仕方は星先生の所属していた警察のようにはいかないが、きちんとした準備があれば毅然とした対応も取れる。そうすれば保護者に舐められることなく対等に戦える。難しい部分もあるが参考になる本だった。
148冊目『ザ・ロイヤルファミリー』早見和真 新潮文庫★★★★
ひょんなことからワンマン社長のマネージャーとして働くことになった主人公。なくなってしまった自分の父親への恩返しの代わりに社長に忠誠を尽くす。社長は馬主で仕事で忙しい中にも馬主として競馬に傾倒する。社長の家族、愛人、主人公そして馬、様々な登場人物たちのドラマが折り重なって物語が進んでいく。近年では一番面白い本だった。個人的には馬の戦績が他の形でもよいと思った。
147冊目『イン・ザ・メガチャーチ』朝井リョウ 日本経済新聞出版★
推し活にはまる人、推し活から陰謀論にはまる人、推し活に人々を導こうとする人の三者を描いている。登場人物はどれも不愉快で感情移入ができない。推し活をする人はこういう人ばかりなのか。自分はそういう文化に興味がないからわからない。これは推し活をしている人たちにとってマイナスなのではないか。
146冊目『複利で伸びる一つの習慣』ジェームズ・クリアー パンローリング★★★
習慣を身につけていかに成長していくかという話。いろいろとこつこつ積み重ねていきたい習慣はあれどなかなかうまくいかない。逆になくしたい習慣もあるがこれも減らしていけない。というわけで本書。YouTubeなどでよく見ていたがやっと借りられた。
良い習慣の身につけ方
第1の法則 はっきりさせる
1-1習慣得点票を付ける。現在の習慣に気づくため書き出してみる。
1-2実行意図を使う。「私は、いつ、どこで、なにを、する」
1-3習慣の積み上げをする。「現在の習慣をしたら、新しい習慣をする」
1-4環境を作る。良い習慣のきっかけを、はっきり見えるようにする。
第2の法則 魅力的にする
2-1魅力の抱き合わせを利用する。したい行動としなければならない行動をセットにする。
2-2望ましい行動が普通の行動の文化に加わる。
2-3モチベーションを高める儀式を作る。難しい習慣の直前に楽しいことをする。
第3の法則 易しくする
3-1抵抗となるものを減らす。良い習慣へとたどり着くまでのステップを減らす。
3-2環境の準備をする。未来の行動がとりやすくなるよう環境を整える。
3-3決定の瞬間をマスターする。大きな影響をもたらす小さな選択を、最大限に利用する。
3-42分間ルールを使う。習慣を2分以内にできることに縮小する。
3-5習慣を自動化する。未来の行動を確かなものにするために、テクノロジーや一回限りの購入に投資する。
第4の法則 満足できるものにする
4-1強化を利用する。習慣を完了したら、自分にすぐ報酬を与える。
4-2「何もしない」ことを楽しくする。悪い習慣をさけるときに、利益が見える方法を考える。
4-3週間トラッカーを使う。習慣の連続を記録し、「鎖を断ち切らないこと」
4-42回さぼらないこと。習慣をするのをわすれたら、すぐに元に戻す。
悪い習慣の断ち方
第1の法則の逆 見えないようにする
1-5さける。悪い習慣のきっかけを環境から取り除く。
第2の法則 つまらなくする
2-4考え方を変える。悪い習慣をさけることで得られる利益を強調する。
第3の法則 難しくする
3-6抵抗となるものを増やす。悪い習慣にたどり着くステップを増やす。
3-7背水の陣法を使う。未来の選択が自分に役立つものになるように制限をかける。
第4の法則 満足できないものにする
4-5アカウンタビリティー・パートナーをもつ。誰かにあなたの行動をみはってもらう。
4-6習慣契約書を作る。悪い習慣をしたら、人に知られて苦痛を感じるようにする。
以上。
どれか一つでも、いやできるだけ多く取り入れて習慣をよりよいものにしていきたい。
145冊目『50代にとって大切な17のこと』本田健 きずな出版★★★
これからの生き方を考える本。本田さんは毒がなくて結構好き。内容は
1人生は「下り」に入ったと知る。
2これからの人生で、いまがいちばん若いことを思い出す。
3毎日、思いっきり笑える人生を生きる。
4家族と向き合う
5絶望と希望の間を歩く
6仕事との距離を取り直す
7自分の時間を買い戻す
8「後悔しそうなこと」を今やろう
9引退の時期を考えはじめる
10お金と時間を楽しく使いはじめる
11やんちゃな中年を目指す
12健康法を確立する
13人間関係を取り戻す
14世界に何を残すかを考える
15自分の器を知る
16「ありがとう&あいしてる」を増やす
17人生の目的を生きる
どれもそれなりに意識していることだと思う。ただ「14世界に何を残すかを考える」は少し考えさせられた。私は何を残せるのだろうか。それと残り少ない人生でやり残したことはないか。ハーレーに乗りたい。
143冊目『それいけ!平安部』宮島未奈 小学館★★★
高校に入った女の子がひょんな出会いから『平安部』を作ることになった話。『成瀬は天下を取りにいく』の作者の本。これといって盛り上がる場面はないが、登場人物たちの気持ちの移り変わりが温かい。悪い人が出てこない話。まあまあ面白かった。
★3.5
142冊目『ANK:a mirroring ape』佐藤究 講談社 ★★★
前回のアルカなんとかの作者の本。前回の本がまあまあ面白かったので読んでみた。類人猿が起こす大事件の話。ある知能の高い類人猿が研究所から脱走する。その類人猿の叫び声を聞くと人々は殺し合いを始める。荒唐無稽な話。ゾンビみたいな話だが一定時間を過ぎると人々は記憶をなくし、正気に戻る。その類人猿はチンパンジーなのだがなぜ暴動がおこるのか、仕組みの解説が意味不明。前半面白かったから何とか★三つ。この人の作品はもういいかな。