自分のための読書日記

自分の成長のためにただただ読書記録を垂れ流すブログ

58冊目『生存者ゼロ』安生正 宝島社★★★ 

北海道海上施設で作業員たちの不審な死の調査をした自衛官の闘いの話。最初は細菌などが原因だと考えたが、その原因は意外なものだった。最初は小さな町で施設と同じ状態の死に方で町が壊滅する。その解決のために精神がおかしくなってしまった天才疫学者が官邸に呼ばれる。役所の人たちの保身なども相まって、事件が広がっていく。物語前半は面白かった。美人昆虫学者が出てきた当たりから話が陳腐になってきた。設定ありきの小説であった。登場人物の発言もただただステレオタイプに政府批判をするだけで不愉快だった。最初はまあまあ面白かったから★三つ。